寿司ロボットの鈴茂器工がホテル・旅館に提案する「寿司・おむすび兼用お櫃型ロボット」。このお櫃型ロボットは、機械のイメージが全くない木目仕上げの外観で、ソフトな浮かし握りにより寿司シャリ玉やおむすびを作る。機械本体から1個ずつ出てくるので、常に握り立てのおいしさで提供できる。1時間あたりシャリ玉なら1800カン、おむすびであれば750個を握る。約10年前の販売開始から同社のロングセラー商品だ。
千葉県を中心に多店舗展開する某リゾートホテルも、このお櫃型ロボットを使っている。すべての店舗に採用し、一部の店舗には「寿司シャリ玉ロボット」や「小型のり巻きロボット」なども併せて導入。作業の効率化に成功している。
同ホテルでは、三方を海に囲まれた千葉県という立地を生かし、豊富な海産物を目玉としたバイキング料理を夕食、ランチで提供している。なかでも寿司コーナーは常に長蛇の列ができるほどの人気という。
お櫃型ロボット導入以前の同ホテルでは職人がシャリ玉を1つひとつ握っていたため、「数多くの注文にとても間に合わない状況だったと聞いている」と鈴茂器工で営業を担当する細沼潤一氏。導入後は顧客を待たせることがなく、スムーズな提供が可能となった。「握りの作業は職人ではない調理スタッフが担当し、職人は寿司のネタ切りに専念できるようになった。お櫃型ロボットは、機械のイメージがないので、バイキングや宴会の会場でも活躍し、好評を得ている」(細沼氏)という。
この件についての問い合わせ先は、鈴茂器工(TEL0120・599・333)。
寿司・おむすび兼用お櫃型ロボットと、できあがった寿司